本当は不気味で怖ろしい自分探し
本当は不気味で怖ろしい自分探し / 感想・レビュー
ネギっ子gen
【わたしたちは弱い。常に違和感や不安感と闘い続けなければならないのに、余りにも心は脆弱である】自分探しに駆り立てられずにはいられなくなるような精神を題材に、エッセイと小説(与太話)を合体させた書。2007年刊。<心に潜む不可解さとグロテスクさと、さらには情けなくなるような卑俗さとのブレンド加減こそがわたしの関心の対象であり、本気で自分探しをしたいのならば、そのような「げんなり」するようなものにも向き合わねばなるまい。本書に効用があるとしたら、自身への「げんなり」に免疫をつけることであるかもしれない>と。⇒
2024/08/14
阿呆った(旧・ことうら)
精神科医によるとりとめのないエッセイ。『自分探しとか本当の自分といったものに執着する人がいるが、つまるところ謙虚さがないように映ってしまう。』現在の自分を『仮の自分』と断定する傲慢さがあるとのこと。
2017/01/25
さかぐち
アンチ自分探しの本。理由は分からないまま、なぜか気になるモノや言葉があったり、不可解な行動・言動をとってしまったり、微かな違和感のようなもの・掴みどころのない感情を日常生活で感じることがある。この本は、そうした違和感について精神科医である著者がエッセイと小説を組み合わせて書いた珍しい形態の本。解決方法や分析が書かれているわけではなく、こういう感覚ってあるよねということをとりとめとなく書いてある印象だが、不思議と惹かれる本だった。
2017/05/05
しんたろう
変わった本。ヘンな本。自分てものを無理に突き詰めて分析しようとすると、思ってもいない嫌な面、醜悪な面を認めざる負えなくなる。かといってそれを回避しすぎても反省も成長もない。結局、孤立せずにバランスの良い人間関係を保ちながら、周囲の人々の行動や性格、考え方を参考に、追い詰めない程度に反省し、自分を見つめ許し努力する事が精神的に健康という事なんだろうな、と思った。僕から見たら著者は少し病んでますww。
2013/08/23
mai
専門書だと思って読んだら、中身は精神科医のエッセイでちょっとビックリ。個人的な意見が多いような気がしましたが、まぁまぁ面白かったです。
2013/06/10
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