霞が関「解体」戦争
霞が関「解体」戦争 / 感想・レビュー
tochinoarasi
正義の味方=著者が悪の組織=霞が関に斬り込んでいく! という勧善懲悪的色彩の本。各局審議官との議事録中心にまとめられており、これを見ると、官僚が空虚な美辞麗句を連発して議論の本質をぼかし、改革に反対している、という構図が浮かぶ。議事録は読み物として面白かったし、著者の指摘する通り省庁の地方事業所などは無駄も多いと思うので、大筋で納得。
2011/03/02
こたちゅう
本書発行から2年。当時と比べても行革が足踏みしているのがすでにわかる。私は公共事業に多少かかわりのある仕事をしているので、筆者の言うことはよくわかる。役所側のあいまいな答弁もリアルにイメージできる。敵は手強い。あまりに大きく、この国を動かすのは大変だ。
2011/01/15
takizawa
地方分権改革推進委員会ドキュメンタリ。既得権益を手放せない霞ヶ関の本音についての説明と、実際の委員会での答弁とを繰り返す構成。猪瀬委員の言いたい事はわかるけど、一度始めた制度や組織を柔軟に変化させるのはなかなか難しい(ネットのブックマークを整理しているときにそう感じた)。お会いしたことのある審議官のコメントは、やはり同情的に読んでしまう。。猪瀬委員がかみつき、丹羽委員長がやわらかくまとめる。ある意味、弁論術を磨くのに適している本。
2009/02/08
mazu
地方分権改革推進委員会でのやり取りが書かれている。猪瀬さんとしては官僚のいいかげんさを読者に知らせたかったのだろうが、議事録体裁での話言葉がかえってそれをわかりにくくしている。
2008/12/16
パンジャビ
頑張って読もうと思ったけど、議事録からの抜粋が多くて、その議論が読みにくくてねぇ…猪瀬さんのような、委員の皆様方の御尽力には頭が下がる。膨大な資料を読みこなし、問題点を考え指摘し…しかし、実際の役人とのやり取りがアレじゃあねぇ…のらりくらり答弁というか、意味不明というか、読んでもよく分からない日本語。でも役人側の気持ちも分かるけどね…自分一人でウッカリ口を滑らせる訳にはいかないものねぇ。とりあえず、記録本としては要点がまとまっていて秀逸。読み物としては、結構ツライ。
2013/01/26
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