文庫 機械より人間らしくなれるか?: AIとの対話が、人間でいることの意味を教えてくれる (草思社文庫 ク 1-1)
文庫 機械より人間らしくなれるか?: AIとの対話が、人間でいることの意味を教えてくれる (草思社文庫 ク 1-1)
- 作家
- 出版社
- 草思社
- 発売日
- 2014-10-02
- ISBN
- 9784794220806
文庫 機械より人間らしくなれるか?: AIとの対話が、人間でいることの意味を教えてくれる (草思社文庫 ク 1-1) / 感想・レビュー
WATA
チャット相手がロボットか?人間か?を見分けるチューリングテスト。このテストに人類代表として参加した経験をもとに、著者が「人間らしさ」について深く哲学的に考察していく本。「自分らしくいるために最も重要なのはどのような自我であってもよいから1つの自我であること(P58)」など、思わずハッとする文章も多い。確かに、どんなときでも揺るがない指針をもつ人には「その人らしさ」を強く感じる。/この本の第10章の独創性に関する部分だけは、他の章と内容の繋がりが薄く冗長に感じた。ここは読み飛ばして良いと思う。
2014/11/04
あおでん@やさどく管理人
2022年1冊目。ボリュームがあり、扱われている話題もそれだけ多岐にわたるが、それに負けないくらいに得るものはある。チャットボットの技術が進むにつれ、人間の側も「人間らしさ」について深く考えるようになるのかもしれない。
2022/01/06
nbhd
あぁこれは、すばらしすぎだ。人工知能の人間らしさを測るチューリングテストの大会に「人間代表」として参加した著者が書いた体当たり思索ドキュメント。人間代表としてAIに負けるわけにはいかない著者は、ひたすら「人間らしさの理論武装」に励み、チャット会話で人間であることを示すための戦略を練りあげていく。して、その戦略的な会話とは、身体的で、その場かぎり的で、メタ的で、非ターン的で、タイミングのズレがあって、つかみどころがあって、造語があって、などなど。就活生は「絶対内定2016」的な本より、絶対こっちを読むべき。
2016/04/24
ささやか@ケチャップマン
あー、長かった。久しぶりにこんなに情報量の多い読みごたえのある本を読んだ気がするよ。審査員が人間とコンピュータとそれぞれにチャットして、コンピュータであるかを判断するチューリングテストにサクラ(人間)役として参加する筆者を通じて、人間性とは何かを思索していくのは、実に示唆に富む内容だった。すごい迂遠に回り道をしているような感覚なのだけれど、だからこそ人間性の追求として、適切にできている感じがする。良書。
2020/02/20
ふろんた2.0
AIが人間らしい会話ができるのかと同時に、人間が最も人間らしい会話ができるかも競う。AIと人間が会話をしていてもどちらが人間かわからない。ネットのカスタマーサポートでチャット機能とかあるけれど、AIと会話している可能性もある。自分の読メの感想も最近はいい加減すぎて最早AI以下になってる。もし、感想が急激にうまくなったらAIが書いてると思ってください。
2017/07/24
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