文庫 ヒッチコックに進路を取れ (草思社文庫 や 2-1)
文庫 ヒッチコックに進路を取れ (草思社文庫 や 2-1) / 感想・レビュー
藤月はな(灯れ松明の火)
「ヒッチコック映画研究と言えば、この人」な山田宏一氏と映画狂でもあるイラストレーター、和田誠氏によるヒッチコック全作品を巡る対談集。映画初心者でも専門用語などに注釈が振られているのが有難い。和田氏による映画の一場面のチョイスもGOOD。ヒッチコック作品では女性の方が強いと言う事や『サイコ』は『悪魔のような女』の映像化権を取られたから撮った事など、有名事項や裏話もあって読んで楽しい。後、『断崖』のジョーン・フォーティンの影の薄さや『鳥』でのヒロインの序盤の憎たらしさには頷く事仕切り。『レベッカ』、観たいな〜
2017/10/31
mayumi
ヒッチコック作品について、映画批評家の山田宏一とイラストレーターの和田誠の対談集。私は1930〜1950年代の映画が凄く好きで、もちろんヒッチコック映画も沢山観ている。この対談集に掲載された36本のうち、29本は観ている。中でも好きなのは「レベッカ」「疑惑の影」「鳥」。特に「鳥」はどうやって撮影したんだ?と思う。鳥の調教師がいたらしいんだけど凄すぎる。しかもこの作品、脚本書いたのは87分署シリーズのマクベインなんだよね。ハンター名義だけど。面白いのも納得。
2021/06/06
matsumoto@読書中
ふたりの映画狂がヒッチコックの全作品について、1本1本、楽しげに語る語る。読んでいると、ヒッチコック映画を観たくてたまらなくなる。ハリウッドで撮った30本のうち、数えたら、たった12本しか観てなかった。うーむ。このコンビのもう一冊、「たかが映画じゃないか」も本当に面白い本だった。すっかり忘れていたけれど、この書名の由来がまた、「山羊座のもとに」を撮影中、シーンの意味などを熱く訊いてくるイングリッド・バーグマンにヒッチコックがいった「たかが映画じゃないか」なのだったね。
2017/02/01
sidmar arai
映画ならなんでも見てるんじゃないかという和田誠と「超映画術ヒッチコック/トリュフォー」の訳者がすべてのヒッチコック作品を語り尽くす。 見ていない作品もかなりあるのだが、それでも充分面白い。でも、見ている映画だとさらに面白い(しかも新発見が多い)からもっともっとヒッチコック作品を見て、読み返さなきゃな。 1作品ごとに和田誠による名場面のイラストが描かれているんだけど、そのシーンの選び方も通なチョイスで楽しめる。
2017/03/29
sudden death
ヒッチコックの各作品についての対談本。裏話も多くて面白かった。和田誠の挿絵も最高。
2017/02/27
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