論語清談
論語清談 / 感想・レビュー
榊原 香織
論語には普遍性があるらしい。2000年の対談を新版で。 (保守の論客、右寄りのフランス文学者?、黒子的、実は一番激しいカモの漢学者 )TVでも有名だった(私は知らなかった)保守の西崎氏はその後自決。ここでも、どう人生を終わるか、について話題にしてる。
2022/10/11
ふみあき
20年以上前に『文學界』で連載された対談の書籍化。西部は還暦、福田は39歳(私より年下!)、蜜月だったころの二人による『論語』読解はなかなか独創的で、場合によっては手前勝手とも思える(特に「巧言令色、鮮なし仁」の西部の解釈とか)。それでいいんだけど。
2022/06/28
おサゲっち
名著。西部さんの死がここに予見されていて悲しい思いで読んだ。論語を金科玉条として読むのでは無く、孔子の人となりに迫り、引き寄せ、いかに生きいかに死ぬかを読み解いている。それ故に悲しい。
2022/09/25
Go Extreme
日本人にとっての『論語』: 「中庸」の精神と孔子の哲学 『論語』の精神を継承した日本人 「巧言令色、鮮なし仁」 「三十にして立ち、四十にして惑はず、五十にして天命を知る」 「行ひて余力有らば、則ち以て文を学べ」 『論語』と価値基準: 「己に如(し)かざる者を友とすること無かれ」 場をつくるという意識 孔子の「俗」と「聖」: 父の「現実主義」と母の「神秘主義」 「下剋上」の賤しさと「長幼の序」 徳治と法治の関係 孔子の「死ぬ準備」: 「知らざるを知らずと為す、是知るなり」 「甚だしいかな吾が衰へたるや」
2022/07/19
denden
論語を題材としての座談。人は西部氏の語りを読もうと買うだろうし私の同じく。読んでいる内に西部氏の結末へのヒントなどを探している自分のスケベな心根に気がつくのも或いは多くの人と同じか。氏はマキャベリの君主論に触れることが多い。しかし氏はここで社会をどうする等とは一言も語っていない。むしろ、社会の中で人はどう生きるかを語る。人とどう付き合うか、何を食べどう酒を飲み、といった具合だ。そこが西部という人の生き方なのだと知れば、自ずと読む人は肩の力が抜け心もほぐされる。
2022/11/14
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