においの歴史: 嗅覚と社会的想像力
においの歴史: 嗅覚と社会的想像力 / 感想・レビュー
Junichi Watanabe
#読了 。18~19世紀フランスのにおいの歴史について書かれている。それまで国民は糞尿、死体、塵芥等のにおいと共に暮らしていた。それがある時から忌むべき存在になって行く。「におい(悪臭)」の発明である。全体的に公衆衛生の話しで、後半にフランスらしい香水や体臭と性や恋愛、文学の関係性の考察が展開される。興味がない人は面白くないが、少し違う角度からの歴史に興味がある人は読む価値あり。「においに対する嫌悪感にまさるものは何もないであろう」またその逆も、恋人や近しい人を嫌いになった途端その人のにおいも嫌いになる。
2024/09/30
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