ジャーナリズム博物誌
ジャーナリズム博物誌 / 感想・レビュー
takeakisky
幻滅の記憶が薄れないうちにと、読む。全方位へ満遍なく皮肉の籠った叙述が続く。フィノーやルストーが記憶に蘇る。その時代、その場所に特有の人物、事柄も多いため、手放しで笑ってもいられないが、ジャーナリズム畠でなくとも、そういう人いるよねという普遍的な部分も随所にあり、笑える、というより笑えない。ところが、お終いに向かってどんどん破れかぶれに面白くなる。小新聞まで来るともうやけくそ、手放しの面白さだ。雀蜂!結論が、またケッサク。結局残るのはジャーナリズムとフランスへの尽きせぬ愛。バルザックのサービス精神の熱量!
2023/12/12
感想・レビューをもっと見る