ヴァルター・ベンヤミン著作集 14 (14) 書簡1
ヴァルター・ベンヤミン著作集 14 (14) 書簡1 / 感想・レビュー
うえ
例えば1918年5月のエルンスト・シェーンあての手紙では学位論文について語っている。教授はベンヤミンのテーマを認めてくれているものの、三ヶ月完成できずにもがいているベンヤミン。ロマン派の、学位論文の出典の典拠を挙げることが難しいと、漏らしてもいる。既に未来を暗示するような言葉も。「ぼくは博士号を取るつもりだが、もしそのことが不可能に、なるとしたら、その成りゆきはぼくの内奥の障碍の表出にすぎない、といえよう。どんなに多くの障碍が内奥に、具体的にあるか、ぼくはいうつもりもないし、またきみにはいう必要もない」
2023/03/15
gombroon
1910-1928
2009/07/08
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