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ヴァルター・ベンヤミン著作集 (10) 一方通交路

ヴァルター・ベンヤミン著作集 (10) 一方通交路

ヴァルター・ベンヤミン著作集 (10) 一方通交路

作家
ヴァルター・ベンヤミン
幅 健志
山本 雅昭
出版社
晶文社
発売日
1979-06-01
ISBN
9784794910707
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ヴァルター・ベンヤミン著作集 (10) 一方通交路 / 感想・レビュー

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呼戯人

ヴァルター・ベンヤミンのアフォリズム集。ベンヤミンの文章は懐かしさや閃く閃光や寂しさや抒情性が一杯詰まっている。詩的想像力に満ち満ちた散文を書くというので大学生の頃に手に取った作品を再読している。ユダヤ神秘主義とマルクス主義が重なり合った不思議な思想であるが、現代文明を批判する批評としては第一級のものである。すでに1940年に亡くなっているが、しかし彼の思想はますます輝いて現代に生きている。

2016/02/03

うえ

「十九世紀後半の家具の様式について、唯一充分な描写及び分析を与えているのは、その力学の中心を住居の恐怖という点に置いたある種の探偵小説である。…部屋の並び自体が、犠牲者に逃げまどう道すじを指示している。まぎれもなくこの手の探偵小説がポーにーつまり、そのような住居がまだほとんど存在しなかった時代に、ということなのだがー始まったことは、さきの説となんら矛盾するものではない。…ボードレールの詩に出てくるパリの市街は、千九百年以後になってやっと出現し、ドストエフスキーの人物たちも、それ以前にはいなかった」

2022/09/01

asukaclaesnagatosuki

時間制約あるので、匍匐前進なみのペースなれど、毎晩深夜にカフェならぬファミレスにて、ちくま学芸文庫第3巻で「都市の肖像」と併せて読書中。批評家の技術十ヵ条など挑発的なテーゼが並んでいる。形式や主題等、最晩年の歴史哲学テーゼを思い出したり、またカール・クラウスやアドルノのミニマ・モラリアを思い出したり・・・興趣尽きない。

2011/11/16

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