青空 (晶文社クラシックス)
青空 (晶文社クラシックス) / 感想・レビュー
KAZOO
ジョルジュ・バタイユというと「眼球譚」「マダム・エドワルダ」くらいしか読んだことがなく、えらいエロティックな作品を書く作家くらいしか思っていませんでした。この作品の方が主人公の苦悩などを描いている点などでは若干まともな感じです。三人の女性が出てくるのですが、一人はモデルがいるようです。訳が宮沢賢治の童話作品を編纂している天沢さんだとは思いませんでした。
2018/05/19
yutaro sata
ダーティじゃなきゃだめでしょう。
2022/05/15
nranjen
小説というより実話そのもののようなバタイユの小説。いや、やはりこれは小説といえるのだろうか・・・?あまりにもバタイユ的な要素はおいておいて、記録から逃れてしまう現実、それを虚構を通してとらえてくれている。よくぞ書いてくれたと思う。スペイン戦争の発端がこのようなかたちでヴェイユがからんでいようとは思いもしなかった。最終章のナチの台頭は予言か。
2019/09/10
りょう@りんご売り
作中では何度も登場人物達の死への志向のようなものが現れてくるが、主人公はスペイン内戦前夜の緊張の中で死への欲望とその歓びや魅力をはっきりと自覚する。「黒いイロニー」という言葉が最後に出てくるが、読みとれた限りでは、死というものこそが歓びをあたえてくれるという逆説という意味だろうと思う。薄っぺらな解釈だけども。
2018/04/25
アマヤドリ
長くどの部屋にもからだの一部が残され引き伸ばされる夢を思い出した
2009/06/16
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