ビアトリクス・ポターのおはなし
ビアトリクス・ポターのおはなし / 感想・レビュー
マツユキ
ピーター・ラビットの作者の自伝絵本。都会育ちで、病気がちな不機嫌な少女が興味を持つのは、動物と絵を描く事。母親の無理解が目立ち、孤独に思えるんですが、本を作るきっかけが、甥だったり、結婚していたりと、ちゃんと、人間関係を築き、自分を持っている人だったのかな。そこらへんをもっと詳しく知りたいし、きのこの研究も気になるので、別の伝記を探そう。(ビアトリクス・ポターの伝記は、国語の教科書に載っていた作品が印象に残っています。)
2023/02/11
遠い日
ビアトリクス・ポター、生誕150周年。ビアトリクスの孤独な子ども時代の話は、切なくなる。大きな屋敷に住みながら、他の子どもと接することなく、部屋で過ごした日々。孤独と寂しさを慰めてくれるのは、小さな生き物たち。絵を描くことにまで口を出す両親が恨めしい。生き物に注ぐビアトリクスの眼差しが、後のピーター・ラビットの世界に繋がっていくことがよく理解できた。親からの呪縛を、もがきながら解いていった日々の健気さが印象に残る。彼女の大人になってからの幸せの在り方に、ほっと心をなでおろす。
2016/07/19
いっちゃん
ピーターラビットの作者のお話。それ以前に、こどもたち、ピーターラビットを知らなかった!まずそっちからやった…
2014/07/21
保山ひャン
ピーター・ラビットの作者についての本。家庭に問題があるとも言えるが、親というものは皆、こういうものなのだ。親は子のためと思って絵を習わせるが、子は絵の先生が帰って早く自分の好きな絵を描きたいと思っている。ビアトリクス・ポターは人間嫌いなのではなく、人間同士の理解の難しさを肌で感じていた人なんじゃなかろうか、と思う。
2018/06/03
ybhkr
ピーターラビットの著者の生涯をかなり簡潔にまとめている本。お金持ちの街のお嬢さんが動物と触れあったりなんだりしているうちに、手紙に書いたピーターラビットのお話がヒットして結婚して田舎に農場を買って楽しく暮らしました、みたいな。子供向けだからか子供の頃のジレンマは書かれていても大人になってからは駆け足。ちょっとターシャに似てるなあ。ターシャのほうが後だけど。動物や植物への興味は学者のような部分もあり、かわいいけれどリアルなピーターラビットシリーズの根底にあるものを見たような。
2015/10/30
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