マゾッホとサド (晶文選書)
マゾッホとサド (晶文選書) / 感想・レビュー
遊動する旧石器人
1973年7月20日初版(1977年1月20日3刷)。本書は、サディスムーマゾヒスムの単位性に楔を入れ、サディスムの相手、マゾヒスムの相手が単純にその対義とされる相手ではないことを示し、マゾッホの再評価にもつながる考察を行うものである、ことは分かった。ただ、私自身が、フロイトのそれらに関する考察に対して無知であるため、その点の前提部分が理解できず、また、そもそもサディスムーマゾヒスムについて現実的に理解していないことから、ドゥルーズの議論がどうしても地に足がついて理解できなかった。
2022/07/29
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