ボルヘス怪奇譚集
ボルヘス怪奇譚集 / 感想・レビュー
miunac
読み方は二つある。まず、ボルヘスとビオイ=カサレスはよくこのように万巻の書物を読みこのような小咄を収集したものだと感嘆する。柳瀬尚紀が記しているように、ここに日本文学が紛れていてもおかしくはない。翻訳がなかったのだろう。しかし他方で、ボルヘスの短篇(の一部)はこのような断片を再構築して他の奇譚を作り上げるものだということも我々は知っている。だとすればこれらは廃品のバザーなのかもしれないとも思う。随分豪華な廃品だが。
2020/05/18
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レディメイドを並べて、でも並べただけじゃなくて並び順から何か別の新しい物語が浮かび上がってくるような気がする。考え抜かれた並びだと思うんだけど、例えばパヴィチの本のように別の順番で読んだらまた違う印象になるような。
2011/09/14
1977年から
1983年
wm_09
「隠された鹿」「物語」が特にいい。飽きのこない奇譚が、これでもかと並んでいる。贅沢。(清)
2010/11/21
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