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青空

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作家
ジョルジュ・バタイユ
天沢退二郎
出版社
晶文社
発売日
1968-12-01
ISBN
9784794922908
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青空 / 感想・レビュー

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太宰治が可愛く見えてくるくらいのクズ男。結構私小説らしいので尚更。なんで内戦がわかってるところに女を2人も呼び寄せてんねん。しかも既婚子あり。と、やっていることは全くモラルがないのだが、その分恋愛にはかなりのめり込むタイプの主人公。それから小説としてとても上手いです。人物描写、心情、風景、比喩と連想するイメージ、空の青さと死と情愛と戦争。憎悪と興味。相反する感情を小説的に表現することはとてもとても上手い。あとはクズ男の生き様、心情も緻密でした。恋愛感情にとても緻密な人だったのだろうと思う。

2024/05/13

バタイユの小説を初めて読みましたが、主人公の内面を描いていく部分などはどこかドストエフスキーを読んでいるときと近い感じがしました。 なにか堕ちていくのだけれど昇っていくような、複雑に上昇と下降が絡み合っていたように感じました。

2013/04/15

いぬ

時代背景に疎いので、物語の本質を汲み取れているとは思わないが、作者の前書きにある通り、人前に出すのはどうかと思う作品である。スケベな男がくどくど言い訳を述べながら、嫌気のさした人生がこれからはじまる戦争によって変化せざるを得ないことを悟り、それにわずかながらも光を見るという、そんな話だ。バタイユが好きなので読めたが、そうではない人は本書で何を得るのか正直わからないな。

2019/08/01

zom

2012/10/26

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