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トリックスター (晶文全書)

トリックスター (晶文全書)

トリックスター (晶文全書)

作家
ポール・ラディン
カール・ケレーニイ
カール・グスタフ・ユング
山口昌男
皆河 宗一
高橋英夫
河合隼雄
出版社
晶文社
発売日
1974-09-25
ISBN
9784794923394
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トリックスター (晶文全書) / 感想・レビュー

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roughfractus02

人類学者P・ラディンが収集したアメリカ・インディアンの神話を神話学からK・ケレーニイ、心理学からC・G・ユングがその道化的役割の構造と深層を論じる。自然との境が曖昧な社会では様々な霊が信じられ、危機的状況に耐えるために守護霊を獲得する期間があり、できなければ自然や社会に翻弄されると信じられていた。神話は獲得する側にシャーマン、獲得できない側にトリックスターを配する構造となっている。コスモスでできた階層社会にカオスの存在を知らしめるトリックスターは反社会的だが、心理的には個性化の過程で出会う「影」とされる。

2021/08/27

Mentyu

文化人類学によるトリックスター神話の研究書。主に北米のウィネバゴ族の物語が題材とされている。トリックスターというのは神話の中でも異質な存在であるらしく、読みながら人間社会の基本的な革新システムを擬人化したような存在なのかなということを考えていた。

2018/02/05

邪馬台国

アメリカインディアンのトリックスター神話を収録。各々の学者の解説文はそれぞれの立場に依った専門的な内容で、知らない分野は少し難しかった……

2014/08/04

hobby no book

学術的な研究を期待して読み始めたので序盤の神話部分で少し面食らってしまったけれど、構造を具体的な物語で紹介してから分析に入るということで何とか読み進めることができた。神話的トリックスターについてはちょっと掴み所がなさ過ぎて何とも言えない感じで、もう少し後代のシェイクスピアや喜劇の中でのトリックスターについて詳しく知りたかった。

2013/09/23

更新停止中

「トマス・モアの大冒険」を読み返してやはりこの本は避けて通れない気がして(自分の中でしか関連性が繋がってない)長年気になっていたのを、ようやく。後の方に行くに連れてグラデーション状につまらなくなって行くと感じたのは後の方に行くにつれて、研究者の視点というか、研究される対象が大地と身体を離れて天に精神に現代に近づいて行くように見えたからか。ケレーニイ目当てで読んだのにも関わらず。あと長年敬して遠ざけ続けてきたユングはやはり、なんというか、うん、まあ、ユングである。うむ。

2012/09/05

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