鬼平対甚一 (犀の本)
鬼平対甚一 (犀の本) / 感想・レビュー
Galilei
JJおじさんは明治、鬼平は大正の生まれ、お二人の対談で語られた戦前の庶民史は、今ではまるでヒエログリフのようで、若者には難解かもしれません。食べ物、祭り、遊び、映画に芝居、どれをとっても現在見つけるのは難題のよう。でも、高級な資生堂パーラーは、当時も株屋の丁稚・池波には敷居が高すぎたはずだったとか。JJおじさんが愛した京都三条堺町のイノダコーヒー本店は、相変わらず室町の旦那衆の日課のままです。
2020/01/19
junne
植草甚一が応仁の乱だの戦国武将だのの話をしているのはなかなか新鮮だが、そこからマグリットにつなげたりするのは流石である。あと、マルジナリアやメモの取り方が面白い。昔とはまた違った視点で植草甚一が読めるようになってきた気がするのでまた色々読もう(うちには「スクラップブック」をはじめ未読本が山ほどある)
2022/06/27
keiトモニ
15年間書棚に眠っていました。定価欄が税込定価に改定された別紙で上貼りされています。ジャズと映画と歴史と東京町並みですな。まあ、興味ない人にはえらい退屈な本ですな。
2010/08/28
Koco
世代を超えて「鬼平好き」という共通点で、うんうんうなずけるものかというのが素直な感想。JJ氏は正直、そんなに詳しくは存じ上げないが、鬼平が好きで、池波さんが好きで、映画が好きで、真面目なんだか不真面目なんだかわからないお茶目なおじちゃんらしいというのは伝わった。現代よりは鬼平が活躍していた時代にまだ近い雰囲気が残る東京の下町をその目でみて育ったであろう池波氏の観察眼も、その池波氏の作品を観察するJJ氏の眼にも、愛が溢れている。
2023/05/20
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