植草甚一の散歩誌 (シリーズ植草甚一倶楽部)
植草甚一の散歩誌 (シリーズ植草甚一倶楽部) / 感想・レビュー
踊る猫
楽しい人生は、しかし楽しい出来事に満ちているからそうなるのではない。出来事が楽しくなくても、そこに楽しさを見出そうとすればこんなにも楽しくなる。植草甚一の姿勢はそういう、日常に(無理矢理にでも)楽しさを見出そうとするポジティヴ/積極的な楽天性を特徴としている。読書や映画鑑賞から得られた知識を総動員し、有り触れた日常に様々な味をつけて楽しいものにしてしまう。どうやってこんな技術を編み出したのだろうか。私自身、人生が面白くない時期に読んだせいかこの楽天性と知性、技術を盗まなくてはならないと思った。一種の悟り?
2019/11/20
マーク
30 不思議な人だね。ニューヨークで数十日。毎日、映画と古本屋巡り。飽きない。68歳、死の3年前。66歳で初ニューヨーク。 ●フェリーニ 8二分の一 ●ホテル、一カ月500ドル マディソン街、ブルックリン、フィフスアベニュー、パークアベニュー、レキシントン街、グリニッジビレッジ、セントラルパーク、 ●吉田健一 「時間」のニューヨーク
2021/04/11
Saku
植草甚一といえば、読書と散歩とジャズ。東京とニューヨークでの散歩のエピソードがつづられている。当時の雰囲気がわかって面白い。
2011/04/10
tak_kamerad
この人はひょっとして、誰かに自分の考えてることを伝えたいなんて思ってないのではないだろうか。だからこそこんなに楽しそうに、とりとめのない(ように見える)文章を書けるのでは?という邪推。
2010/07/08
ロータス
入院時に書かれたエッセイが面白かった。
2019/04/04
感想・レビューをもっと見る