子どものための美しい国
子どものための美しい国 / 感想・レビュー
北風
子どもが読むよりも、大人が読むべきと思えた。もっと童話的なものを想像していたのだが、どうしてどうして、子供だましでもなければ、幻想夢想だけにはとどまらず、やけに現実味を帯びて感じられた。子供たちの国会は、なにやら今の日本の国会のような気がして成らなかった。言ってることは違っても、互いに足を引っ張り合っていて、本当に国のことを考えているのかわからない。そんな様は、まさしく……。
2013/01/27
iku
父王の死後、幼くして王となるマット王の誠実で賢明な改革と、治世の物語。子どもの豊かな感性と、可能性への深い信頼と、大人の狡猾さが描かれている。大人にとっては耳の痛い展開も多いけれど、大人だってマットを十分愛したし、支えていたじゃないかと、悲しい結末へ向かいながら、言い訳めいた感情がわいてしまう。マットのまっすぐさが愛おしい。大人として読んだけれど、子どもだってこの顛末について存分に考えてみたらよいと思う。
2013/10/13
宵子
黒柳徹子さんがお勧めしていた本。 12歳の少年の子どものマット王が、子ども(+一応大人の国民のため)のために色々と尽力する話。 そのせいもあってか、賢いマット王が言葉遣いなどは大人びていても、判断基準が子供っぽい(自分が嬉しいのだから他の子も嬉しいはず、など)。 しかし、子供向け?にしては戦争関連のシーンが結構エグいので、人によっては驚くかもしれない。 …あとセコい大人も沢山登場する。
2012/10/03
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