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マーロウ最後の事件

マーロウ最後の事件

マーロウ最後の事件

作家
レイモンド・チャンドラー
稲葉明雄
出版社
晶文社
発売日
1975-12-01
ISBN
9784794958488
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マーロウ最後の事件 / 感想・レビュー

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ふみふみ

再読。長編の土台となった中編三作と表題作の感傷少なめ、タフでシニカルでワイズクラックなカッコいいマーロウです。表題作「マーロウ最後の事件」は「さらば愛しき女よ」のじゃじゃ馬娘アン・リアーダンが成熟したいい女で再登場、二人の会話のキャッチボールが相変わらず楽しく、私もマーロウが結婚するなら相手は彼女だろうと思った口です。さて、これは余談ですがハヤカワ文庫のチャンドラー短編全集に新訳で収録されている表題作の方は何故か最後の一節が丸々カットされています。最後の一行などタフな余韻を残す名文言だと思うんですけどね。

2021/04/29

カワセミ440

2年ぶりに再読。村上春樹訳もいいけど、稲葉訳も悪くない。これって再読して分かった事だけど、『さらば愛しき人よ』『リトルシスター』の原型の短編が入った短編集だったんだな。『湖中の女』も長編の原型なんだ、読んでなかったけど。翡翠のネックレスのエピソードは、そうかそういう事?ってやっとわかった気がする。ムースマロイは名前がちがうけどそれもほとんどそのまま。『・最後の事件』も捻りが効いていて良かった。アン・リオーダン良い女だ、マーロウ、なんで真剣に向き合わなかったんだろう? さて、次はどれを読んでみようか?

2014/04/30

カワセミ440

チャンドラーを読んだのっていつ以来だろう?改めて今F.マーロウ物を読んでみると世のハードボイルドって全てチャンドラーの上に成り立っているって感じます。世にチャンドラー好きが多いのは頷けます。もう70年も昔の小説なのにね。古臭さはさほど感じません(訳は古く感じるけどね)マーロウはどうしても絵面として、なぜかH.ボガードに私は脳内変換されちゃいます。映画観た事なんか無いのにね。そのうち村上春樹訳の本も読んでみよう。

2012/07/31

takeakisky

チャンドラーじゃないマーロウを何冊か読んで大分マーロウ像がぼやけてしまったので、きりっとさせるべく短篇を。と思ったが、長篇にする前の短篇はきりっとしすぎてちと物足りなくもある。カニバライズがどんなふうに行われたのかというところに関心の軸を置いて読むことに。なかなか興味深い。ただの膨らましではない。基の短篇の方が、往々あるが、チャンドラーに於いては、無いということがよく分かる。最後の一篇を読んだところで今回のチャンドラー参りは終了としよう。最後の一篇は早川で読んだ方がいい。誤植がある。若々しい→苦々しい。

2024/01/14

らいおんまん

何でしょう?村上春樹訳のロング・グッドバイはすっと読めたのに。これ、かなり手こずりました...。

2011/05/23

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