教育としての遊び
教育としての遊び / 感想・レビュー
シルク
ベルリン生まれの思想家ヴァルター・ベンヤミン(1892〜1940)の批評集。こどもの存在そのものや、こどもの遊び、あるいはこどもが玩具や教科書、本等々との間に結ぶ関係などを対象に考察したアレコレをまとめている。筆者は、ユダヤ人の富豪の家に生まれ、戦争中にナチスの迫害を逃れてスペインに向かう最中、服毒して自ら若い命を散らせたお人。ベンヤミンの書いたものは独特の表現、口調を持っており、作品の半分は読むと頭がついていけずピヨピヨになり、さっぱり分からないというパピプペポ状態になってしまう(少なくとも自分は。…単
2014/11/11
わきが
ベンヤミンによる子どもや教育、遊びへの考察.私の理解力が及ばず,よくわからない部分も(特にプロレタリア階級における教育や遊び)あったが,ベンヤミンの子どもに対する真摯な姿勢が感じられた.おもちゃや遊びにここまで深く洞察できるのがすごい.本著でベンヤミンが紹介している子供向けの教科書は楽しそうだった.最後の「経験」はベンヤミンが若かりし頃に書いた著作だけあって、筆致がとてもみずみずしい。
2021/08/03
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