すぐそこの遠い場所
すぐそこの遠い場所 / 感想・レビュー
ハミング♪♪@LIVE ON LIVE
こんな事典があれば、読むのが楽しいだろうな〜。実際、楽しみながら読めたし。お気に入りは、「回覧板」「睡魔」「残像保管庫/残響音保管庫」「幻の蒸留酒[ゴールデン・スランバー]」。とりわけ面白かったのは、「ゴジと校正士」。「この仕事の裏には、こういうロマンが隠れているのかもしれないな〜」と、想像しながら今の仕事をすると、少し楽しく感じられるようになるかもしれない。「校正士」は、その職務を引退したのち、自らが生涯をかけて集めたすべての「ゴジ」のみを使用して、一冊の新しい書物を著すことが許可されているからである。
2019/02/03
KI
忘却されていくすべての言葉たちに白紙をプレゼントしたい。
2020/03/16
そうたそ
★★☆☆☆ クラフト・エヴィング商會の先代が残した「アゾット事典」という一冊の書物を訳するという設定で紡がれる作品。空想を空想で補うかのような壮大なイメージが広がる一冊であり、とにかく凝りに凝っている。事典風に記される作品であるが、一冊通してみるとひとつの大きな世界が見えてくるような印象。個人的にはどうにもこうにもこの凝りすぎている感に少しついていけなくなってしまった感がある。じっくりと少しずつ読み進めていき、この大きな世界の中に入り込んでしまいたいと思ってしまう一冊。手元に置いておきたいなあ。
2014/04/01
ともこ
空想の国アゾットを旅する「クラウド・コレクター」を以前読んだが、そのアゾットに関する事典という想定。小分けの説明?お話?で、「クラウド・コレクター」よりわかりやすくさらに楽しめた。「回覧板」「観光」「睡魔」「空飛ぶじゅうたんの上のものすごく太った猫の話」「夏の図書館冬の図書館」「紙石鹸詩集」ニヤニヤしながら私の思考まで自由に羽ばたいていく。眠れぬ夜に、好きなページを開いて読むとよい本だ。
2023/11/12
さく
クラフト・エヴィング商會の先代が大切にしていた謎の書物「アゾット辞典」。そこには不思議な世界アゾットについて書かれている。見るたびに中身が変わるというその書物を、 クラフト・エヴィング商會は翻訳することにした。 寝る前に少しずつ、2ヶ月くらいかけて読んだ。読んでるうちにアゾットの世界に行ってしまいそう。紙石鹸に書かれた詩が好き。
2017/05/05
感想・レビューをもっと見る