ニッポン秘境館の謎
ニッポン秘境館の謎 / 感想・レビュー
MASA123
1章の「魅惑の世界旅行館」は昭和30年代の秘境雑誌がテーマで、「別冊実話特集」の編集長、竹下一郎さんの話がおもしろかった。少年マガジンの創刊年が大きくずれていて、辻褄が合わない記述もあったが、本書の謎解きは、そもそも胡散臭いテーマなので、厳密に考えることはないのだ。 竹下氏は行ったことのないニューギニアやアフリカを、外国雑誌の写真を無断掲載(当時は著作権に大らか)し、外国語のできる人(大学教授のアルバイト?)に翻訳させて記事を作っていたとか。テレビで(兼高かおるの世界旅行とか)本物の外国が明らかになり
2024/04/04
きら
日本各地に数多く存在する、日常から隔離された空間、それが秘境館。「人はなぜ秘境に憧れるのか?」という視点から、国内のちょっと変わった場所に真面目に切り込んだ本。 取り上げられているのは、熱海発祥の元祖秘宝館や、目黒寄生虫博物館など。館長たちはやはり皆、一筋縄ではいかない個性的な人物だということがうかがえる。エログロナンセンス的な空気が好きな人間には退屈しない一冊。「秘境」のテーマに沿っているとはいえ、単行本一冊に無理やり詰め込んだ弊害で、終盤は表題から随分と離れてしまっている内容なのがちょっと残念だ。
2012/10/22
yamakujira
秘宝館、珍石館などを現代の秘境と位置づけて訪ねる珍道中。場末の施設はたしかに秘境っぽいね。 (★★☆☆☆)
tkm66
資料&趣味
1999/06/30
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