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できればムカつかずに生きたい

できればムカつかずに生きたい

できればムカつかずに生きたい

作家
田口ランディ
出版社
晶文社
発売日
2000-10-01
ISBN
9784794964564
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できればムカつかずに生きたい / 感想・レビュー

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豆ぽち

著者の生育環境と自分のそれとが重なる部分があり、胸につかえてなかなか読むすすむことができなかった。アル中の父に従順な母。壊れていく兄。自分が家族を支えなければという著者。自分の心情や家族の有り様が、我が家とそっくりで、私の兄も私もごく自然な反応として、ひこもり、我を強くして生きていたんだと納得した。過去の自分が大嫌いでしかたなかったが、周りの環境から身を守るため必死で生きていたんだなぁと心の重しをひとつ下ろすことができた。今このときに読めて、本との出会いに不思議な力を感じた。

2014/05/22

miki

読んでいて、自分が過去に捨て去ったと思っていた感情が、心の底に沈殿していたものが、浮かび上がってくるようだった。17才の頃、傷ついて悲しむ自分が辛くて、いつの間にかわたしは膜を張って自分を守っていた。それが今や硬くなり、変色し、風化して重い鎧と化している。弱さと引き換えにして、わたしは傲慢な精神を選びとってしまったように思う。今この本を読んで、もう一度あの頃の気持ちをちゃんと知りたいと思った。その弱さと向き合うことで、自分が勝手に蓋をしたもの、自分自身を知ることになるのではないかと思う。

2014/11/22

こみっくま🍏OTONA JAM’S

兄が長い引きこもりの末に亡くなり、父親は気性が荒く酒乱。その為母親がノイローゼになり・・・という家族環境にあった著者。「自分が自分である事」を模索し続けた彼女の半生や世の事件に対し彼女なりの感じた事を素直に語るエッセイ。特に17歳の時の経験を語る部分は目からウロコ。結婚して13年目に生まれたお子さんに対する彼女の言葉「子どもは生まれてきただけで大仕事を成し遂げたのである。だから残りの人生は好き勝手に生きていいのだ」なかなかここまで悟れないがその通り。極論的発言も多いので好き嫌いあるかも?2004年読了。

Ryosuke.*

"この世に『人生の指針』はたくさんある。人はある時期、生きるためにそれを求める"人生誰もが、同じような時期を経験しているのならもっと話し合いたい。でもなぜか、みんなひとりぼっちで空に想いを馳せるんですよね。さびしい。生きにくい世の中だと20歳越えて思います。そういう人にとってはただ、"知っていることが救い"だと私も思います。だから、体に棘を持ったもののけ姫のアシタカのように、何かとてつもない毒を受け入れ、生きていくこころを育てなきゃいけないのでしょう。

2013/12/19

SARU

直面する物事には因果関係があり、原因は少なからず自分という個の存在にある、と全てを自分で受け止めようとすればパニックになる。病む。どうしようも出来ないことなんていくらでも起きる。できればムカつかずに生きたい。言いえて妙です。

2013/09/30

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