文庫本を狙え!
文庫本を狙え! / 感想・レビュー
おおにし
坪内祐三さんはもっと年配の方だと思っていましたが、私と同じ昭和33年生まれであったことにびっくり。本書は書評本としたは最初に出版されたもので、1996年~2000年の雑誌連載をまとめたものです。この時期の私は仕事に追われて本があまり読めていなかったので、紹介された文庫本は未読のものばかりでした。坪内さんの素敵な書評のおかげで読みたい本がいっきに増加しました。心よりご冥福をお祈りします。
2020/03/15
Seagull
とにかくセレクトされた本が坪内さんならではの超シブい本ばかり。しかもお得意の雑文系統がほとんどなので、今読みたいと思ってもたぶんその多くは絶版になっているんじゃないかと思います。だからこそこの書評集は非常に貴重な記録だろうし、読書という行為についての優れたガイド本になっているようにも思います。文庫本もいまやすっかり消耗品ですからね。 読めるうちに読んでおきたい本がいっぱいあって、また例のように、ぐるぐるしてしまったのであります。
2012/02/24
NEWJPB
ここに紹介されている文庫本を、私も古本屋などで探して、読んでしまいます。本のガイドは数多く有れど、易きにも流れず、かといってマニアックすぎず、という知的な常識人のブックガイドは坪内さんのものが最良ではないだろうか。ただ、私は東京生まれではなく、郊外育ちなので、坪内さんの持っている感性が東京ローカルの本質的感性とされると、あー俺は所詮田舎者だしなー、という気にさせられるという部分はある。非東京ローカル者のルサンチマンを刺激する部分があるにしても、ガイドとしては非常に良質だと思う。
2014/01/21
m!wa
杉田かおるの本気になる
2020/07/20
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