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「おじさん」的思考

「おじさん」的思考

「おじさん」的思考

作家
内田樹
出版社
晶文社
発売日
2002-04-06
ISBN
9784794965301
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「おじさん」的思考 / 感想・レビュー

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ちさと

「お局さん的思考」とかは最強と思う。本書は大半が内田先生のHPに記載された記事を再録したもので、今や危機的状況にある「正しいおじさん」を擁護する趣旨の下、昔ながらのモラルに賭ける価値をあげていきます。昔ながらの正しいおじさん的思考の人達にとっては、本当に生きにくい世の中になったと思う。しかし一方で「今の若者は、、」という常套句は昔からあって、明治維新のようなパラダイムシフトではないにせよ、生きやすい新しいモラルが形成されていくのは必然なような気もします。

2021/03/07

to boy

内田さんが自衛隊、売春、教育、就職、などなどについていろいろと語っています。内容的には同意できない物もあるけど、物事を二層も三層もめくってその本質に迫っていく鋭さ、迫力には参りました。子育てについての全責任は親が負う当たり前のことが現代では当たり前とされていない事はなぜそうなったのかを掘り下げて欲しかった。最後の漱石論は秀逸。漱石を再読したくなりました。

2019/01/17

阿部義彦

元本の晶文社の単行本をブックオフで見つけたので、この本の装丁シンプルでなかなか良いです。内田樹先生の小言こうべいです。特に教育に関しては可也言いたいことがある様です。物を教わる為のそもそものマナーを身につけようと言う事。2002年の発行。この時点では内田先生はここまで教育の無い馬鹿な恥知らずで大嘘つきの内閣がたった六年でこの日本をぶち壊すなんて事は予想もしてなかったでしょう。もうちゃんとした大人って必要とされてない世の中なのかも。俺は悪くないと言い張る幼稚園児の戯言言い訳を国会で聞くハメになるとは‼

2018/11/10

Gotoran

遅蒔き乍、初めて内田本を読む。著者のブログ他から抜粋されたエッセイ集。社会通念、倫理観、教育制度、戦争等について、著者独特の視点や着眼点から、鋭くかつ痛快に、肩肘張らず、洞察が加えられている、冴えた評論は読み手を虜にさせる。特に、最終章の漱石著作(「虞美人草」、「こころ」)を読み解いての“「大人」になること”の解釈・考察論は、非常に興味深かった【漱石著作の再読欲求を促す】。また、“あとがき”での「おじさん」的思考の擁護論が読み手(おじさん)のこころに響く(共感・共鳴)。

2012/01/21

マカロニ マカロン

個人の感想です:B。シニアマーケティングの本を読んだついでに「おじさん」の本も読んでみた。「おじさん的思考」と言うと古臭い保守的な考え方かと思ったが、学生運動をしていた左翼系の方のようで、逆に新鮮だった。例えば憲法9条に関して、「『歴史上もっとも巧妙な政治的妥協』の一つで、・・・憲法9条と自衛隊がリアルに拮抗している限り、日本は世界でも例外的に安全な国でいられると私は信じている」とあり、まさに大人の考え方だと感心した。大人は「私は***ができない」と考え、他者から到来する真に価値あるものを学べる人と説く。

2016/06/30

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