期間限定の思想―「おじさん」的思考〈2〉
期間限定の思想―「おじさん」的思考〈2〉 / 感想・レビュー
浅香山三郎
久しぶりに内田さんの本を読む。とつくに文庫化されてゐる本だが、手元にあるのは単行本だ。何時買つたか記憶にない。どの議論も面白いけれども、「未来のない若者は「過去」に向かう」は、2002年から2017年の現状を予見してをり、又、「フェミニズムが歴史的使命を終えるとき」のフェミニズム批判はなかなかのもの。内田さんが『ミーツ』で思想を易しく語ることと、若手思想家たちがゲームやSNSのコミュニケーション論を転回するのと、どちらも大事だが、内田さんの獲得した読者は桁違ひで、戦略的にも大成功だつたことを実感する。
2017/12/03
とくま
△「なぜだろう。私は主張する時、いつも怒りのパワーが必要だった。」
2016/02/19
あちゃくん
内田さんの社会評論エッセイは小気味良い、かつ、重量感があっていいですね。"「大人になる」とはどういうことか"の章が、一番ズドンと来ました。
2010/10/20
taka
「ははぁ、なるほどねぇ」と読める。疑問の余地もない程だなぁと本によまれそうになる。「先輩に受けた体罰や嫌なことを自分が先輩になってから後輩に行ってしまうのは自分が尊敬されたいがため」みたいな箇所があるが、そこだけ「そうかなぁ」と疑問に思う。
2019/07/17
nasca
痛みを笑ってごまかしてはいけない。痛みは痛みとして覚えておき、二度と繰り返さないものとして記憶する。 体育会系(?)の部活の先輩話の話題。 笑ってごまかしてしまうと、大したことないように見えるし(先輩としてはこんな大変なことを今では笑っちゃえる自分どや!ってことらしいけど)、後輩にも笑って耐えなきゃいけないようなプレッシャーを与えている、と。そしてどんどん痛みはエスカレートしていく。。 痛いことは、痛いんだって伝えないと。身体の感覚に正直に。
2018/07/14
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