異界歴程
異界歴程 / 感想・レビュー
らむだ
cf.
2010/10/25
なつき
『異界歴程』読了。 白山信仰をひとつのつらぬく、テーマ……トピック……? にしながら、いろんなことを語っていく。民俗学かな。 私はまだこちらの分野は興味もちはじめたばかりで詳しくないのだけど、めくるめくものがたりたち、目を見開くようにおもしろく読めた。
2019/04/13
susuharai
傑作です。ハーン、菅江真澄、泉鏡花などを材に取りながら、その背後に平家の落人伝説遊び部、白山信仰など、常民から無視あるいは蔑視されてきた流浪の人々の姿が幻視されていきます。
2015/07/21
おたきたお
前提知識なしだと難読だがキーワードは拾い読みできる。【鄙(ひな)の回廊】 (中略)内田武志は『菅江真澄研究』で次のように述べている。「(中略)真澄の生家は、回国の旅人たちに宿を提供していたとされる。宿泊する客は、旅芸人、下級の神仏布教者、また業病をせおって諸国を漂泊する巡礼、乞食、浮浪者などであり、社会底辺層の人たちであった。」わずかな学問のほかは無一物だった真澄に、そうした旅を可能にしたのは、彼を受け入れる「鄙の回廊」が出来ていたからで、そのことの方が実はもっと驚くべきことなのかもしれない。(P150)
2006/01/01
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