現代映画、その歩むところに心せよ
現代映画、その歩むところに心せよ / 感想・レビュー
踊る猫
もちろん川本三郎だから「現代映画」を語る言葉がヤワなものになるわけがないのだが、ここまで骨太で良心的な批評が施されると実に爽快。とはいえ、読んでいてインスタントにすっきり理解できる批評ではなくむしろ読みながらじわじわと滋養が効いてくる類の、渋い角度からの鑑賞で魅せる批評足りえていると思う。著者のスタンスは「左」のようで、実はアメリカの派手な映画を意図的に無視しているところが「反米保守」のそれでもあるようで、著者の歩んできた政治的経歴を考えると面白く感じられる。ここに収められた映画評を読み、映画を観たくなる
2022/04/21
hose1239
心に残るアジア映画の秀作
2011/05/21
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