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ロストブックス

ロストブックス

ロストブックス

作家
スチュアート・ケリー
金原瑞人
野沢佳織
築地誠子
出版社
晶文社
発売日
2009-08-22
ISBN
9784794967459
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ロストブックス / 感想・レビュー

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きゅー

古今東西の著名な作家の「失われた本」を集めた一冊。ここでいう「失われた本」とは、一度は出版されたが戦争などにより消失した本、構想は練られていたが実際には執筆されなかった本、原稿が盗まれた本など。ホメロス、ダンテ、セルバンテス、ロレンス・スターン、フローベール、シルヴィア・プラスなど錚々たる執筆者たちのロストブックスについて興味深く読めた。けっして読むことが出来ないと思うと、なんだか読みたい気持が湧いてくる……

2016/02/23

mejiro

魅惑的な響きのタイトル。「序」が興味深く、この本は著者の使命から生まれた?と思うほど。著者は破壊、紛失、作者の死、書かれなかった作品、と<失われた本>の例を挙げる。 代表作さえほとんど未読なのに、ロストブックスが気になる。さらっと書いてるが、文献探しや調査は大変だっただろうな、と感心した。作品を知らなくても読める内容になっててありがたい。名立たる詩人、作家のエピソードに興味が尽きなかった。

2018/04/14

viola

まさか、こんな本まであるとはね・・・・!何故この本を書き出したのかの逸話がまた興味深いです。何この、私なんか非じゃない読書量! 多いだろうなとは思っていたけど、こっここまでロスト・ブックってあるものなのですね・・・・・。 一番面白かったのは、アイスキュロス! 一番読んでみたいなと思っていたのは・・・・(これを読む前からですが)やっぱり、シェイクスピアの『カルデーニオ』です^^ それにしても、ドストエフスキーは『カラマーゾフの兄弟』の続編を書こうとしていたって知らなかった・・・!

2010/12/30

qoop

一風変わった文学ガイド。未完、消失、廃棄など、様々な理由で読むことが叶わない失われた作品を中心に据えて作家の創作活動を綴っている。作品が失われた理由がそのまま作家の生きた時代、境遇、人生のあり方と通じていて、短い中で豊富な内容を伝えてくれる。原著の⅓以下の抄訳だが、それでも興味深い挿話多数(たとえばゾラの死に関する暗殺説の紹介など。どんな事象か具体的に知らなかったが、なかなかショッキングだなぁ…)。こうした抄訳の出版を端緒として全訳のオンデマンド希望をすくい上げるシステムなどあれば面白いかも…と不図。

2018/02/28

ロピケ

よくこんなことを思いついたものだ。『移動祝祭日』を読んだ時、ヘミングウェイが奥さんに原稿の入っていたスーツケースを無くされたエピソードに触れられていたが、どんな作品だったのだろうか?、もう二度と戻って来なかったんだ~、とため息が出ましたが、紀元前8世紀から現代までのそんな作品たちにスポットライトを当てている。『恋の骨折り得』って、そんなの聞いたこと無かった。苦労した分報われるっていう意味なのかな。個人的には、ディケンズの『エドウィン・ドルードの謎』が一番面白そうで、未完に終わったことが悔やまれる作品。

2010/12/23

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