来たるべき哲学のプログラム(新装版)
来たるべき哲学のプログラム(新装版) / 感想・レビュー
ばん
ベンヤミンの初期論考。ドイツロマン派を起点にした彼の思想は、「若さ」というものを探究しながら、同時にそれをトランポリンとして、思想的跳躍を図る。カント・ヘーゲルと続くと言われる、観念論も、彼によって形而上学的問題を提起され、弁証法が「四つ」引き出すことも、彼は論理的に導き出すが、よくよく読めば「ファウスト」に書いてある通りで、ゲーテの研究者である彼の思想基盤は、やはり独逸の文学にあるんだと確認できた。ベンヤミンを今後読んでいくものとして、貴重な一冊を読んだ気がする。
2012/12/29
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