謎床: 思考が発酵する編集術
謎床: 思考が発酵する編集術 / 感想・レビュー
はっせー
松岡さんとドミニク・チェンさんが対談した本。めっちゃ知的好奇心をくすぐられるが、なかなか難解な部分も多かった!読み終わって感じたことは、本書は現代版『人間の建設』かなって思った!そのぐらい会話の内容の密度と多岐にわたる話題の広さであった。始めにインターネットやAIについて語り、その中でも文化人類学などにも言及している。そして発酵についても触れられている。謎床とは、自分の謎を誰かに発信し、その謎が誰かを通して変化し、謎が広がることを指している。また読みたい!
2024/11/17
阿部義彦
松岡正剛の知識量と好奇心は半端ないですね。私はパソコンには疎いので専門用語などで半分も理解出来なかったけど対談の熱量だけはアリアリと伝わってきました。松岡さんは理系の知識のみならずさらりと「マンガでいえば初期の手塚治虫から大友克洋の『AKIRA』まで、少女漫画の萩尾望都の『11人いる』から大島弓子までみんな触媒的です。そしてそういうものを受けた岡崎京子の『リバーズエッジ』の様なものから椎名林檎、水曜日のカンパネラまでいずれも発酵していますね。みんな端っくれでちょっと怒っていて、とても美しい。」脱帽です!
2017/09/03
ヨコツ
言いたいことはわかるけど、もっと平易な言葉で表現出来るカタカナ語が多くて、説明する気のなさというか、聞く人読む人への配慮がなされた本とは言いがたい。これは松岡氏のせいではなく、対談形式であるが故に相手のレバルに合わせて松岡氏が最適な伝え方をしたものをそのまま本にしてしまったためで、編集術の書籍であるならそのへんの編集をもうちょっと頑張れよと言いたい気持ちである。
2017/09/13
ネクロス
ほぼ1ページごとに話題が変わるため、刺激を受ける部分が多い。調べてみようと思ったキーワード列挙だけでも大変な本
2017/11/22
makio37
2人とも知識の幅が広過ぎる。こういう本は"風のように"読むに限ると割り切り、途中からは殆ど脚注を読まずに進めた。咀嚼しきれないながらも、情報化社会を生き抜くためのヒントをいくつか得た。まず、誰かが過去に言っていようが今ここでリアルに発語していることに価値を見出すこと。そして、欠損を認識しそこに何かを埋め戻そうとするときに創造が生れるということ。自分の苦痛を明確に自覚してみよう。アウトプットのレベルが上がり、その苦痛と社会とのつながりがライフワークになるかもしれない。
2017/08/13
感想・レビューをもっと見る