海まで100マイル
海まで100マイル / 感想・レビュー
takeapple
思えば高校生だった1981年、早くこの退屈な田舎町から出たくて、東京へ行くたくて仕方なかった。当時、POPEYEを読んだり、片岡義男の小説、角川文庫の赤い背表紙のやつ、をよく読んでいた。海のないところで育った僕は、まさに海まで100マイルだった。高3の夏、高校の友達と九十九里浜に行ったのを覚えている。あの頃眩しかった晶文社の本、植草甚一コレクションの隣にこの本があった。高校生に1900円は高かった。久々に読み返してみて、あの頃のギラギラした気持ち、未来は無限で、何にでもなれると思っていたことを思い出した。
2017/06/18
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