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亜細亜熱帯怪談

亜細亜熱帯怪談

亜細亜熱帯怪談

作家
高田胤臣
丸山ゴンザレス
出版社
晶文社
発売日
2019-09-25
ISBN
9784794970541
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亜細亜熱帯怪談 / 感想・レビュー

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HANA

何となく熱帯の夜は、ねっとりとして闇が濃いイメージがある。本書はタイを中心にそんな東南アジアの階段を紹介した一冊。内容も現地に伝わる妖怪の類から、タイの現代怪談や事件の跡地の話、タイ以外の国の話と夜に負けず濃い話ばかり。タイのピーの話はたまに聞くことがあるけど、これほど細分化されている事を初めて教えられる。それにも増して興味深いのはやはり現地での怪談話。事件現場を因縁とするのは洋の東西、我が国他国を問わないけど、その表し方に文化コードの違いみたいなのが見えて興味深いなあ。表紙もわかってて、いい一冊でした。

2019/10/17

qoop

怪談を通じ、タイを中心とした東南アジア各国の精神文化を紹介した一冊。怪談を支える怖さの質・現象そのものがこうまで違うのかと感心する。階段でおなじみのシチュエーション、例えば…同じタイミングで同じに思える体験をしていても、Aには黒い影が、Bには女が見えた…のような差異が、異なる文化においては一層顕著なのかもしれない。体験を意味づけるものは文化であり社会的表象なのだろう、と。興味深く読んだが、ベタに怖がらせようとする描写はどこまで効果的だったか。むしろ主観を配してルポに徹した方がコンセプトと合っていたのでは?

2019/10/03

h t

タイの心霊スポットとか。事件や事故で人が死んだ場所にはシマウマの置物が置かれるらしい。

2020/03/20

Lighthouse Keeper

表紙イラストの眼ヂカラにやられてしまったクチ。タイトルは"熱帯怪談"だが、稲川淳二の怪談話のように怖さを味わうというよりは、霊を身近に感じながら暮らしていくというタイの人々の「日常観」みたいなものを知る、そんな本。後半では周辺東南アジア諸国にも足を伸ばすが、馴染みのシンガポールはあまりピンと来ず。オーチャードの辺りは人工的すぎて、昔ながらの霊とか似合わなさそう。

2020/05/16

pjolpjol

総ページ数540の分厚い本。髙田胤臣氏の心霊スポット探訪記です。目の付け所は素晴らしく記事のうちタイが大半を占めますのでタイ好きで在り来たりの観光スポットでは満足できない人には、この本を頼りに心霊スポットを巡るのも良いでしょう。本書の難点といえば、① 文章が読みにくい これは私だけかもしれませんが、文章スタイルが馴染めず、スッと頭に入って来ない。② 写真が汚い。もう少しきれいな写真を載せて欲しかった。③ 心霊スポットに絡めて話があれこれ飛ぶのですが詰め込みすぎ。 とはいえタイ好きにはお勧めの一冊です。

2020/02/02

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