古本的思考: 講演敗者学
古本的思考: 講演敗者学 / 感想・レビュー
軍縮地球市民shinshin
「古本」と書名にあるので、山口昌男の古本談義かと思ったが内容は全く違った。山口が晩年に研究していた「敗者学」の一環で、没後編集者によって編まれた落穂拾いのような一冊だった。とはいえ、なかなか内容は参考になるものもがおおい。田中智学が設立した国柱会本部を山口が訪れ、講演まで頼まれたのは面白い。山口が「智学先生」「日蓮聖人」と国柱会に忖度しているのもおもしろい。
2020/06/29
チェアー
知らないひとばっかり出てくるんだけど、そんな知らないひとたちの寄せ集めが歴史なんだなと分かる。知られていない人の足跡をたどるには、古本がないと無理。そして、探しているひとに寄り添える知識と経験を持った古本屋さんが必要。山口さんの知識の何割かは古本由来のものでできていたと思う。
2018/11/09
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