J・Jおじさんの千夜一夜物語(植草甚一スクラップ・ブック7)
J・Jおじさんの千夜一夜物語(植草甚一スクラップ・ブック7) / 感想・レビュー
新田新一
雑学の大家で素晴らしい読書家だった植草甚一のエッセイ集。この本では、植草甚一が読んだ世界中の本から抜き出してきた面白い話題が、エッセイとしてまとめられています。3部のヨーロッパの話が特に面白かったです。フランスのエドメ・ルノーダンの自伝のことや、画家のダリと妻のガラのなれそめなどが軽快な筆致で描かれています。植草甚一は英語だけではなく、フランス語も堪能で、エドメ・ルノーダンの自伝はフランス語の原書を読んだとのこと。こんな教養と知性に憧れます。他国の文化を柔軟に吸収し続けた生き方を私のお手本にしたいです。
2024/05/20
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