J・J氏の男子専科(植草甚一スクラップ・ブック10)
J・J氏の男子専科(植草甚一スクラップ・ブック10) / 感想・レビュー
Galilei
JJ氏、病み上がりに作ったカシミアのコート。軽くて温かいと、テーラーお薦めのスコッチパターンにもゴキゲン。当時暖冬は滅多になく、むろん下着の定番はらくだの股引。既成の洋服は安物で、お洒落はテーラード。不肖我が家でも、出入りの洋服屋が「イタリアの新しい生地です」と親父に。祖母の和裁は洗い張りまで。伸子張りは、伸子持ちが孫のお手伝い。母はお得意の洋裁、洋画のエンドロールがディオールだのバレンシアガだったとか呟いて、映画パンフレットを見ながら流行のスーツ作り。和洋とも、自らの感覚でお洒落を楽しんだ時代です。
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