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コロナ・アンビバレンスの憂鬱

コロナ・アンビバレンスの憂鬱

コロナ・アンビバレンスの憂鬱

作家
斎藤環
出版社
晶文社
発売日
2021-10-26
ISBN
9784794972781
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コロナ・アンビバレンスの憂鬱 / 感想・レビュー

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ネギっ子gen

“ほとんど依頼原稿しか書いたことがなかった”著者が、コロナ禍でメンタルに変調を来し、<その変化がひょっとすると普遍的な意味を持っているのではないかと気付いたことから、ひさびさに自発的に文章を書いてみようという気に>なって、「note」に文章を発表。それが本書のきっかけに。感染症をキリスト教の“原罪”に擬えて自粛風潮の危うさを訴えた「コロナ・ピューリタニズムの懸念」など、コロナ禍を生き延びるための指南書。著者は現在、オープンダイアローグの第一人者であるが、本書の印象は、別の肩書き“ひきこもり”の専門家。⇒ 

2022/11/08

ころこ

著者の言葉はコロナ禍でこそ際立っていたと思います。密かに著者のnoteを読んで救われたひとも少なくなかったのではないでしょうか。ひきこもりに対応してきた言説はコロナ自粛に応用できたからです。「災害ユートピア」は終わり、うつ病は回復期が最も危険だということなので、感染者が減り社会が動き始めた現在、自分が立ち直りに遅れているという感覚を持ってしまったひとは、念のために本書を読んでみることで自己治療=軽症化の効果があったらめっけもんです。①子宮頸がんワクチンに対して生権力の行使だというマスコミのキャンペーンが、

2021/11/12

yutaro sata

コロナに関する斎藤環さんのエッセイをまとめた本。全員が当事者になる現象(コロナのこと)では上手く記憶というものが機能しないのではないか、というような話や、臨場性、実際に会うことの暴力性の話が刺激的でとても面白いです。

2022/05/07

coldsurgeon

コロナ禍が世界や人類に明らかな変化をもたらしたかはわからない中で、それを生き延びるというか、やり過ごすために、自分の心の中を少し整理しておいたほうが良いようだ。「コロナピューリタリズム」「コロナアンビバレンス」という言葉に、納得しながら、読み進めると、その先に光が見えたわけではなく、変わらない世界があり、そしてそれを少し視点を変えてみている自分がいることに気づいた。日常という幻想が覆い隠しているものが、表出したのだろうか。

2021/12/03

Asakura Arata

佐藤優先生との対談の内容とかぶるところ多し。コロナ禍での時間感覚に関しては確かに、のっぺりとした時間の流れが淡々進んでいくようなかんじであり、メリハリがないのだが、昔のムラ社会で一生終えるような人は、同様の時間間隔だったのではないかと思う。限られた空間で毎日のルーチンをすることが当たり前で、ときどきハレの日があっただろうが、そもそも時間がどうとか考えなかったと思うし。

2022/02/20

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