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冬至まで 下

冬至まで 下

冬至まで 下

作家
ロザムンド ピルチャー
Rosamunde Pilcher
中村妙子
出版社
日向房
発売日
2001-07-01
ISBN
9784795275430
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冬至まで 下 / 感想・レビュー

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冴子

キリストが生まれた日は実は12月25日ではなかったという説があったのは知りませんでした。ヨーロッパでは冬至からクリスマス、新年までが一連のお祝い行事になっているのですね。冬至なんてお祝いするのは日本だけかと思っていました。 登場人物が皆いい人で、心やすい温かい人柄で読んでて心がほっくりしました。 一方で子供より自分、という自己中心的な母親や祖母には心が痛みました。 スコットランドの片田舎の多くの優しい人たちに、どっぷりつかった後編でした。

2015/01/16

rokoroko

再読。早い展開とあれよあれよの大団円。作中に出てくる子どもの気持ち考えない毒親っているのよね~自分のことしか考えず押し付けてくる。家族を作るって結構大仕事なのよね

2018/03/14

プチライス

「人生って、そりゃあ、不思議な代物でね。次の角を曲がったところに、まったく思いがけず、すばらしい不意打ちが待っているってことがたくさんあるのよ」それはそうだとしても、こんな素晴らしい不意打ちが用意されるのは小説だからこそ。たっぷり堪能し、多幸感に酔う。大きな喪失と深い孤独を抱えた5人が「家族が集まる家」に引き寄せられ、「ぬくぬくと幸せに過ごせそうな、一生のあいだ、安らかに送れそうな場所」を掴もうとする王道の物語。「人間として顔を上げて暮らせ」ないことはしないという気概。これ以上ないという歓喜のエンディング

2014/12/20

よし

下巻に入りますます物語にはまっていった。世を捨てたオスカーとエルフリーダのもとにやってくるキャリー、ルーシー、そしてサム。みんなそれぞれ過去に苦しみや悩みを引きずっている。そんな彼らのスコットランドで繰り広げられる再生の物語。そこは厳冬の地。それなのに出会う人達のやさしさと懐かしさ。そして、彼らに起こる出来事やエピソードに一喜一憂してしまう。「冬至まで」ーー年でいちばん短い日。その日行われたホームパーティを境に希望が広がっていく。こんなに心温まる作品はない。 (最後、オスカーにドキッとさせられたが。)

2018/04/09

rokoroko

子供の事を気にかけない毒親に傷つけられる14歳の女の子。遠い親戚なのに家族になろうとする主人公たち。生きていくうえで,喪失感を味わう場面は多いもの。でも曲がり角をまがると新たなる出会いが待っている。若くて読めなかった読者も、歳をとってから読んで欲しい。そうか読めなかったいくつもの名作も今なら読めるのかもしれないのか。年をとるのもいいもんだ

2015/03/21

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