しあわせなリタイアメント
しあわせなリタイアメント / 感想・レビュー
シュシュ
ミスリードが定年前に退職してからの日々。イタリア旅行が精神的に滋養になり、旅行後も自分を支えてくれるという場面が印象的。イタリアでミスリードが気に入ったのは、洗いたてのシーツをたたんでいる二人の尼僧、日をいっぱいにあびている裏通り、縞模様の日除けをかけた手押し車に山とつまれた新鮮なモモなどで、私も好きだなと思う。 教師生活を振り返り、自分から読書をする子1人に対して読書の喜びや技術を根気よく教える必要のある子は半ダースいるという意見には頷ける。日記に少し気持ちをそそられた。このシリーズをもっと読みたい。
2017/06/11
カタコッタ
著者はこの本を書いてから目を悪くし、最後の著作となった。主人公のミス・リードと毎回結婚を申し込むジョンが私たち夫婦と重なってくる。リタイアしてからの生活や時間が本来の生き方になるのでしょう。穏やかでそして結構忙しく任された仕事をし、スタイルを持った生き方を貫く。リタイアしてからの方がずっと楽しい事は、そういう年齢にならないと理解出来ないかも。取り止めのない事が書かれていますが、そういう事の繰り返しが人の生き方では。とても面白い小説です。ミス・リードに出会えた事は奇跡です。
2022/08/27
chocoうさぎ
フェアエーカーものの最終作。病を得て早期退職をした村の学校の元校長ミス・リードは、リタイア後の生活を楽しみにしていたものの、現実はあれやこれやと忙しい毎日。そんな中で、村の昔の生活の記録を残すことを思い立ち、やがて執筆を目指すことに。この辺り、毎回プロポーズして断り続けられているジョン ・ジェンキンズのアドバイスやサポートは素晴らしい。村の親しい友人達、いつもの面々、定年前の年齢になってもずっとプロポーズしてくれる男友達までいて、周りの人に恵まれているミス・リードは幸せ者だ。ラストの演出は洒落ている。
2022/04/23
うさぎ
最後で納得。結婚すればいいのにって何回も思った。でも、多分このままがいいのよね。
2014/05/30
くもりーな
★★★★★
2007/02/19
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