潮風の下で (アメリカン・ネーチャー・ライブラリー)
潮風の下で (アメリカン・ネーチャー・ライブラリー) / 感想・レビュー
マーブル
『沈黙の春』で有名なレイチェル・カーソンのデビュー作である。まだ有名になる前の、しかも残念ながら最初はたいして売れなかったという作品。だが、ああ、これはなんとも素晴らしい。 カーソンが『沈黙の春』でその重要性を訴え、それを破壊することの危険性を声高に繰り返していた自然の循環性、生命のバランスがこのデビュー作でも繰り返し語られている。遺作である『センス・オブ・ワンダー』から『沈黙の春』、そしてデビュー作と作者の作品を創作とは逆の順に読むことになったが、その本質は最初から変わらないようだ。
2019/04/13
オカピー
神田古本まつりで、「あった」とすぐ買った本。初版は、1941年、80年以上前の本。日本語訳は、1993年初版。海の生き物、微生物から鳥類、魚類、人間までも含めた、壮大な物語。登場する魚や鳥に名前があって、その視点(目線)から見る世界が、素晴らしい。まさか、カーソンさんは空から見たわけでもなく、深海に潜ってみたわけでもなく、海に漂ったわけでもなくその斬新さに感動しました。また、残酷ではあるが、捕食する側、される側もあり、生命のあるものが生き残るには、そうせざるを得ない自然の摂理なのかなと思いました。
2022/11/19
モート
文章が綺麗だから真似したい。水族館に行くことにした。余白を多くとっていて、読みやすいだけでなく、想像が膨らむ。
2020/11/20
4545
「沈黙の春」で有名なレイチェル・カーソンの初作品。海辺の生き物の生態系、人間を含む弱肉強食の世界を、表現豊かに表している。翻訳のせいなのか、比喩的表現が過剰で、少々読みにくかった。
2017/05/05
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