Cの福音 (宝島社文庫)
Cの福音 (宝島社文庫) / 感想・レビュー
James Hayashi
ノワール作品。麻薬密売、密売人たちの抗争、密輸などをうまく纏めている。闇の社会はメディアなどで薄々しかわからないが、著者の取材か想像かわからないがリアリティがあり迫真に迫り面白みが強い。再読。
2021/01/24
James Hayashi
著者のデビュー作であり朝倉恭介のシリーズ物。朝倉の名前は知っていたが、刑事かとおもっていたのでいささか驚いた。かなり本格的な麻薬組織犯罪であるが、シンプルに丁寧に書かれており、輸出入の手続きやら在り様に矛盾を感じられず、迫真性も伝わってきて感嘆した。主人公の朝倉であるが、犯罪性のことも在り出番は意外と少ない。しかし異性関係を殆どいれず、ストイックな生き方が伝わってくるし、敵対するのは警察でなく台湾系の麻薬組織なので面白さがアップしているように感じた。
2014/10/19
ハッチ
★★★☆☆楡周平さんのデビュー作。朝倉恭介活躍するハード・ボイルド。シリーズ物の最新刊を読んで面白いなぁと思って第1弾を読んでみた。アクションシーンは少なく、どうやってコカインを完璧に密輸するかに重きを置いている。なんかこれ読んでるとドラックとかそんなにいいのか、と思うほどさえある。多分古い作品だから、今程問題視されていなかったのだろう。今だったら刊行できない気がする。
2015/03/13
練りようかん
海外で麻薬の虜になり帰国した日本人と、犯罪に加担することになったもう一人の日本人。受け取る側と捌く側の物語と、輸出入の法律や取り決めが悪事にとって有利に働く仕組みの観察、個と国が交代して興味を引き続け、数ページ先が予想できるシーン展開が滑らかに読ませてあっという間だった。ネット取引はエポックメイキングな成功だったのだろう、人と会わなきゃなんてことは言わない同業の対処がスマートで、仕組み作りの人達にもその姿勢があればと思ったのが印象的。そして朝倉も罠に嵌められたと深読みできるのが面白かった。続巻も気になる。
2024/05/08
とうふ
★★☆☆☆ 裏の世界を知れた気分になれた。朝倉が超人すぎる。
2012/07/13
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