スピカ: 原発占拠
スピカ: 原発占拠 / 感想・レビュー
AICHAN
図書館本。日本海沿岸に建設された世界最大の原発。ソ連解放戦線と日本赤軍とが日本海から上陸してこの原発を占拠する。作戦名は「スピカ」。自衛隊は殲滅され放射性ガス放出の時が迫る…。スピカとは何なのか? テロリストの中にはロシアの科学者がいた。彼は、この原発の設計者である日本の科学者が恩師と仰ぐ人物で、チェルノブイリで家族を失っていた。原子力の宿命がそこにある。本来危険な原子力とどう付き合うべきなのか。目頭が熱くなって涙がにじんでくる。重い命題と真摯にそれと向き合う人々の思いに心が静かに揺さぶられる。
2016/05/15
zanta
私にしては珍しく、映画で観たいと思った。天変地異と違って、建屋内部が具体的にイメージしにくいので、映画の方が緊迫感がもっとリアルに感じられただろうな、と。高邁な理想と恋愛的要素と。政治も絡んで同時代的で多分どこに集中するかで何度観ても楽しめるだろう。
2018/12/20
ふみふむ
高嶋氏はさすが原子力研究所の元研究員だけあって原発の記述は鮮明だった。原発ジャックの取引材料とした「世界を震撼させること」が、現在進行形で福島で起こっている。なんとも痛ましい気持ちだ。戦闘シーンが恐ろしく、映画を見ているような迫力だった。
2011/08/31
おふねやぎっちらこ
原子力利用は両刃の剣
2000/07/02
よーいち
すごくのめり込んだ。スピード感。最後は歩きながら読んで完。今だからこそ、その怖さが引き立つ。
2011/10/06
感想・レビューをもっと見る