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信長 (宝島社文庫)

信長 (宝島社文庫)

信長 (宝島社文庫)

作家
坂口安吾
出版社
宝島社
発売日
2008-06-03
ISBN
9784796664103
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信長 (宝島社文庫) / 感想・レビュー

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上品過ぎて僧侶のような寺

坂口安吾の織田信長青春記。他の事に気を取られ中断していたが、漫画の『信長協奏曲』を読んだのが良い弾みになり再開できた。この小説、惜しいと思う。というのは差別用語が多いのだ。これが無ければ今頃少年向けの叢書(青い鳥文庫やつばさ文庫)にも収録され、『坊っちゃん』や『走れメロス』並に人気を博していただろうと想像する。日本のトム・ソーヤ的な若き日の信長が安吾一流の名言やユーモアの中で講談的に奮闘している。安吾の長編の代表作だと思う。この小説は現在青空文庫にも無いので買って読んで損はない。忌野清志郎も褒めてたっけ。

2016/09/25

amanon

あまりにもの面白さに一挙に読了。歴史的背景に疎いため分かりづらい箇所や頻出する似たような名前に若干頭がこんがらがるところがあったが、とにかくその躍動感溢れる文体によって生き生きと描かれる信長像に我知らず引き込まれて、つい読み進めてしまう。また、解説でも触れているように、本来なら漢字で表記すべき単語をあえて片仮名で表すことによって、文章に独特の疾走感を齎しているのは、特筆に価する。この手法をより昇華させることで、著者は前人未到のスタイルをものにする可能性があったのだと思うと、その早生が非常に惜しまれる…

2020/10/21

krnkn-fa

この小説が昭和二十年代に書かれたものだと知って驚いた。アタラシイ。今まで読んだ信長の中で一番人間臭く、若い日々の苦労や苦悩が伝わってきた。小さいころから一風変わっているものの、その言動にはすべて合理的な理由がある。マムシの慧眼と心の中、柴田権六の男気には惚れ惚れする。郷土の作家、ほかの作品も読もう。

2011/11/15

なつき

なんて自由な時代小説であり信長なんでしょう。腹這いのまま餅を食う信長と呆れながら焼いてあげる濃姫とかツボ突かれまくりです。道三もいい感じのオヤジだし。数ある信長小説のなかでもお気に入りになりました。

2011/06/21

フックン

面白い信長でした!無頼派作家として有名な作家だそうですが、他の信長関係の本では見たことがない味があります。道三とのつながりがあつくかかれていましたね。街のごろつきのような雰囲気から合理的で先進的な若殿へ。楽しませてもらいました。

2011/01/14

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