仏教は心の科学 (宝島社文庫)
仏教は心の科学 (宝島社文庫) / 感想・レビュー
KAKAPO
《お釈迦さまは「一切は苦(ドゥッカ)である」と発見なさいました。快楽を得ようと努力しても、結局、残るのは「もっと欲しい」という気持ち、不満だけです。そういうわけで、お釈迦さまは、「欲望が消えた状態は幸福だ」と言うのです。》だから、欲望を追求しても幸せは続かない、それはムダな努力で、むしろ欲望を消すことが幸せになる最短距離だ、と言われても簡単には納得できないし、むしろ納得したくない、という人の方が多いでしょう。でも、欲しいものを少しだけ遠ざけてみると、それが無くても困らないし、不幸でもないことが分かります。
2018/12/24
wildchild@月と猫
余り馴染みのない初期仏教の教えが書かれていたが、非常に分りやすく納得しながら読めた。一部それは私の考えと違うなあ~と思う部分もあったが、師いわく自分で判断して考えるのが大切とのことで、そういう姿勢も否定しない。仏教は宗教ではなく、日常に根づいてより良く生きるための道標、哲学なんだなと改めて実感。時々読み返したい。
2014/07/21
aloha0307
え??科学なの? 表題に強く興味を持った(最近とみに感じる湿潤した、行き詰まり感&生き難さと併せて...)。”どんな人間にも当てはまり、かつ自分で確かめられ証拠に依拠した話ができる” 生きることそのものが肝要で、生きるために必要なこと は、その手段に過ぎない...なるほど。人のこころの仕組みに触れる入口となる良書であった。
2016/07/23
こんころ
ウェーサーカ祭を訪れたとき、たくさん書物があって「どれか1冊ならこの本ですね」と薦められ購入。初期仏教は科学的であり、宗教ではないなあと実感。少なくとも、何かに頼って救いを求めたい人向けではない。死生観のとらえかたが素晴らしいので、私ははまってしまいそう。もっと勉強したくなってきた。
2013/06/02
キクチ
タイトルの通りの本です。心を科学し続けてきたのが仏教だという説が、読み進めていくうちに自然と腑に落ちていきます。心のメカニズムを科学的な態度で深く考察している初期仏教の在り方に感動しました。
2010/12/01
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