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リバーズ・エッジ 愛蔵版

リバーズ・エッジ 愛蔵版

リバーズ・エッジ 愛蔵版

作家
岡崎京子
出版社
宝島社
発売日
2008-10-09
ISBN
9784796666985
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リバーズ・エッジ 愛蔵版 / 感想・レビュー

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アマニョッキ

懐かしい。連載当時CUTIEで読んでいた。あの頃は自分とはかけ離れた世界に憧れとか嫉妬とかを抱きながらむさぼるように読んでいたように思う。今読んでみるとそれほどでもない。私も色々経験したもんな。そりゃそうだ。だけど今でもずんと心に響く言葉や描写もたくさんあって、おばさんハッとさせられたり。暴力やセックスや死の描きかたは岡崎京子ならではだしね。セックスしない二人が実は一番繋がっていたり。そして「朝めし田宮の前ちゃんだ~」のセリフよ。このネタ分かる方、ぜひお友達になりましょう。

2017/10/22

KI

傷口を溢れる涙で消毒して出来た瘡蓋は治ることなんてない。忘れることはあっても。

2020/05/15

天の川

再読。すえた匂いの澱んだ川。河原の草の中で朽ちようとしている死体。自分が生きているのか死んでいるのかいつもわからないでいる高校生の彼らの本音を語らないままの繋がりが露呈されていく。過食、援交、ドラッグ…高校が社会人になる前の執行猶予期間だとするならば、彼らは引っ越しの手伝いに来た観音崎のように何事もなかったような顔をして、今では分別臭い大人になっているのだろうか。

2018/04/04

nbhd

今あるのは後悔…連載は93年、これほどの傑作を20年近くほったらかしにしていたことをひたすら後悔している。ここまで完璧なマンガはそうはないだろうし、個人的には「私は真悟」に肉薄する人生ベストクラスのマンガ作品だと思う。それから、とっくのとうに読んでいる方々には頭があがらないっていう、このへんな感覚は何なんだろう。大人になって、ひとつの時代を振り返ることを覚えるより前に、この作品世界を背景にして育って、その時代の空気を吸っていたんだと今ようやく振り返ることが出来ている。

2014/09/28

パラ野

すごく好きな一冊。高校生の時、物語が終わって、この本を読んだ。物語が終わっても、終わった物語を知らなかった。そして、お金も時間も無かった高校生なので、長距離通学の電車の席取りしか考えてなかったのだ。電車で川と県境を越えるとき、異界に行くみたいだった。特に変わらないけれど。たぶん、未来はつまんないけど、楽しいのが何なのかわかんないし、それよか生きてるんだか知らないし。平坦な戦場は、身を隠すことができなくて、散弾銃でコロッと殺されちゃいそうで、おっかないなと感じてるんです。

2015/01/07

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