ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)
ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫) / 感想・レビュー
zero1
医師と病院にとって何が大切?本書で海堂は問う。バチスタ事件から約1年。田口と同期で最も魅力的なのが速水。何しろ患者のためなら採算と規則は度外視。ドクターヘリ導入を望みながら赤字の救急救命に君臨する彼の活躍と疑惑を再読。看護師でも花房と猫田の対立は藤原VS松井の再現?翔子と氷姫コンビの活躍も。財政再建したい米国帰りの三船事務長と速水の対決も見どころ。Ai(後述)を何故、速水が詳しくなかったのか疑問。伝説の部分が説明なのが残念。沼田はいかにも【象牙の塔】の住人らしい。ナイチンゲールとクロス。怒涛の下巻に続く。
2019/11/23
とら
田口・白鳥シリーズ第三弾。「ナイチンゲールの沈黙」と同時進行で動く別の物語。めちゃくちゃ期待してましたジェネラル・ルージュ!前の二つのシリーズは上巻は正直説明とか伏線張る作業とかキャラ達の掛け合いメインで凄く面白いわけじゃなかったのだけれど、これは面白い!流石、ナイチンゲールを差し置いて映画化になっただけのことはある。ナイチンゲールの後に「螺鈿迷宮」を読んで準備もした。う~む、何だか東野さんの容疑者Xを読んだ時を思い出した。しっかり前二つのガリレオ短編集を読んでから長編に挑む所がw下巻も楽しみにします!
2012/12/02
佐々陽太朗(K.Tsubota)
チームバチスタから登場人物がそれぞれ愛すべきキャラクターに育ってきている。それぞれが皆、魅力的。これぞシリーズものの醍醐味。
2009/02/04
nobby
再読。将軍こと救急救命センター速水部長の収賄容疑告発を田口が調査に乗り出す展開を思い出す。ただ、こんなに『ナイチンゲールの沈黙』とほぼ同時系列でリンクしていたとはビックリ!相変わらず白鳥は未だ登場していないが(笑)氷姫こと姫宮が存在感たっぷりに登場。“ジェネラル・ルージュ”の名前由来となった15年前の地獄絵と化した病院エピソードは、映画やドラマの映像で見ていたので緊迫感たっぷりに読んだ。覚えているラストでの衝撃に向けて、白鳥の活躍を確認すべく早速下巻へ♪
2016/08/30
りゅう☆
『ナイチンゲールの沈黙』で田口の出番が少ないなと思ったら、同時進行で裏でこんな事情になってたのね。リスクマネジメント委員会に救命救急センター部長ジェネラルこと速水医師が業者と癒着ありという告発文が届く。チュッパチャップスを舐めながら「ぶぁかやろう」と叫ぶ速水に好印象。ジェネラルと呼ばれる所以に凄さを感じ、佐藤ちゃんのダジャレで寒くなったり(笑)、姫宮の正体が謎で、エシックスコミティの沼田にイライラし、藤原看護師の機転はさすが。しかし田口センセはいつの間にか敵がいっぱい増えて大変だなぁ。田口センセ頑張って!
2016/12/25
感想・レビューをもっと見る