ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)
ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫) / 感想・レビュー
zero1
救急医療を追い詰めたのは誰だ?白鳥が乱入するものの今回は完全に脇役。会議で追及される速水。誰が彼を告発?バチスタでは役に立たなかった黒崎が存在感を出している。前半は議論ばかりで退屈だが後半のスピード感は爽快。この【静から動】が作者の狙い。猫田と姫宮コンビは有能!【有事に必要な男】速水は上に立つ者の心得まで伝授してくれる。ルールはどこまで守るべきか?本書が訴えているテーマは医学以外にも通用する。解説は大森望。私はこのシリーズを惰性で25冊以上読んでいるが、初期の作品は今読んでも興味深い。たまごっち懐かしい。
2019/11/24
とら
めちゃくちゃ面白い!最高傑作だ。ナイチンゲールとか螺鈿迷宮は無理矢理ミステリ要素入れたって感じがしてたけれど、今作にはそれが無かった。とても自然にどんでん返しが起こる!と言っても内容が派手と言うわけではない。速水先生いるんだしドクター・ヘリ導入すれば派手だっただろうが、実際はただただ会議を繰り返すだけである。でもページを捲る手が止められない!...うん、まあ最後らへんで見せどころがあるのだけれどw構成も凄いよなあ。でもナイチンゲール読まなかったら面白さ減ってたかも。読んでおいて損は無い。海堂ワールド最高!
2012/12/07
佐々陽太朗(K.Tsubota)
ジェネラル速水、最高!
2009/02/06
まゆちん
「ナイチンゲール」と同時進行だが、全く違うストーリー。告発された収賄、崇高な使命と現場から乖離した倫理の対決。軍配はどちらに。。。今回は白鳥の出番が少なかったのが残念だけど、氷姫の活躍が見れたからまぁいっか。渦中で速水が全くブレないのがかっこいい。最後の見せ場でも、速水の采配が冴えわたる。個人的には猫田師長がまだまだ測り知れず、とても奥深く興味をそそられます。ナイチンゲールとジェネラル、どっちも面白くてよかったです。
2014/04/20
kishikan
海棠の田口・白鳥シリーズ、第3弾。今回は救急医療の現場が舞台になっている。第2弾の「ナイチンゲールの沈黙」をまだ読んでいないため、詳しく書かないが、本書とナイチンゲールは同時進行の話となっているようだ。そういう点でも凝ったつくりとなっている。今回は、白鳥の痛快な出番は少ないが、逆に救急医療の現場の話とそこに登場する医師、また小説上のキャラクターが秀でていてダイナミックな作品に仕上がっている。結局ナイチンゲールも読まないと全体を見ることはできないんだろうなぁ。それにイノセントゲリラもそうだよなぁ。
2009/07/23
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