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さよならドビュッシー

さよならドビュッシー

さよならドビュッシー

作家
中山七里
出版社
宝島社
発売日
2010-01-08
ISBN
9784796675307
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さよならドビュッシー / 感想・レビュー

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射手座の天使あきちゃん

これホントにミステリー!?と思いなが読み進めました、うーん、最後20頁で飛騨の匠が寄木細工を組み上げるような見事な展開、なるほど伏線もきちんと張って、お見事です!! てっきり青春熱血・音楽サクセスストーリーかと思いましたよん(笑) 演奏場面の表現に、著者の並々ならぬ意気込みを感じますねぇ。 

2011/04/03

takaC

メイントリック(?)に意外性はなかったが、謎解き(?)経緯には驚かされた。読者には理詰めで見破れないのでは?と思うけど。『バイバイ・ドビュッシー』にだいぶ加筆・修正加えてるみたいなので、生原作(=受賞作)そのものも読んでみたい気がする。

2011/04/08

kishikan

「チームバチスタの栄光」が受けた賞で知られる、第8回このミステリーがすごい!大賞受賞作がこれ。太郎想史郎の「トギオ」も受賞したが、この作品の方が面白そうなのでまずはこちらを読んでみた。確かに、「のだめ」ではないが、瀕死のやけどから見事回復し、ピアノコンクールに立ち向かう女子高生の青春音楽小説+最後のどんでん返しというミステリーの構成が面白く、好感のもてるエンタテイメントとなっている。加えてピアノ演奏の技術やドビュッシーの曲のイメージまで描き出され、「なかなかやるな」と思わせる新人が現れたという感がある。

2010/04/08

文庫フリーク@灯れ松明の火

《ファイター》《ファイティングスピリッツ》16歳の少女がピアニストを目指す物語に、上記のような言葉が相応しいとは言い難い。けれど全身大火傷を負いながら、全身全霊をピアノに賭ける遥と、レッスンを引き受けた岬洋介は、さながら若きボクサーと名トレーナー兼セコンドのよう。クラシックにもピアノにも全く疎い私が、演奏やレッスンのリアルな描写‐著者の奏でる小説という音楽に飲み込まれてしまった。8分しか保たない指でコンクールに挑む遥。負けが確実な不足の2分間、それをどう戦い、逆転勝利に導くのか。関心はその一点、→続

2013/04/02

とら

音楽ミステリー、と聞いてどうしても以前に読んだ『シューマンの指』を思い浮かべてしまうのは仕方が無いことで、正直な所音楽の描写はあちらの方が上かなあと思った。でもエンターテイメント性でいえば、確実にこっちの方が上だ。最初はなんだこれ、ラノベか?と言う程だったけど、読み進めるうちに物語に引き込まれていた。でもミステリーは最後だけで、あとは挫折と成功の物語である。でも最後のどんでん返しは見事だった。それはおそらくひどいことなのだろう。でも、美しい。不思議と許せてしまう。「さよなら、ドビュッシー」また戻ってくる!

2013/02/03

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