のはなし にぶんのいち~イヌの巻~ (宝島社文庫 C い 6-1)
のはなし にぶんのいち~イヌの巻~ (宝島社文庫 C い 6-1) / 感想・レビュー
nowhereman
様々なテーマについて長すぎず短すぎず非常にテンポ良く、最後にはちゃんとオチをつけてうまく纏めていた。さすが何十年もラジオをやられている人が書くエッセイはひと味違うなと感じた。中でも、立川談志との対談話が一番ぐっときた。あと、伊集院自身が撮りためたよく分からない写真が沢山掲載されていたが、自分にもそういう趣味があるので、ものすごく共感できた。一度、ラジオを聴いてみようと思う。
2014/08/23
ホークス
テレビで見るだけでよく知らなかったけど、ラジオから出てきた人で、何年か落語家をやってたんですね。おしゃべりが達者なのも経歴と関係しているんだろう。本書は著者が30代で書いたもので、仕事や若い頃のエピソード中心。ネタ的なんだけど、何となく悪ふざけ仕切れない感じで、落ち着いた印象で読みやすかった。立川談志の落語を聞いたショックで落語家を辞めた事を、ラジオ番組で本人に話したら「本当はとにかく落語家を辞めたかっただけで、談志云々はただ上手い理屈を見つけただけ」とバッサリやられたとの事。言う方も書いちゃう方も凄いね
2016/08/17
taku
裏表紙の爆笑!感動!鳥肌!は少し大げさだけど、笑える話、ちょっといい話を集めた気楽に読めるエッセイ。自虐的なこと、愚痴、下ネタを書いても、卑屈、嫌味、下品と感じさせない文章が上手。『苦しい言い訳』の「谷村新司の持ちネタ」と『節税の話』の「誰シート」へのツッコミが笑えました。印象に残ったのは『好きな理由』。人は理由を欲しがり理屈をつけてしまうもの。談志師匠するどいですね。
2015/11/17
ポテチ
既に「あ」から笑えて、心掴まれました。小話が上手なのも、さすが噺し家さん所以。脱線していくかんじとかも流暢。文庫のこの薄さがなんともポケットに忍ばせておきたい感じのポップな本。
2018/10/21
おくりゆう
ハムファンということでかなり好意的に見ているということを差し引いてもエッセイとして面白いと思いました。 ちょっと笑える写真も分類して並べられると面白さが増す不思議。 たまに唸るところもあって面白いだけじゃない、分量も丁度よく、巧みな話術にすらすらと読めました。
2017/07/21
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