スワン~女性秘匿捜査官・原麻希 (宝島社文庫) (宝島社文庫 C よ 1-3)
スワン~女性秘匿捜査官・原麻希 (宝島社文庫) (宝島社文庫 C よ 1-3) / 感想・レビュー
utinopoti27
警察小説に期待するものとは何?多少の無茶は承知の上でエンタメ性を優先するか、あくまでリアリティにこだわる人間ドラマに重きを置くか、読み手それぞれだろう。ちなみに、このシリーズは、明らかに前者。ハラマキの懲戒免職級の行動(?)や、型破りなサブキャラは、お約束の突っ込みどころだ。今回は、前作で唯一取り逃がしたテロ組織のキーマンを巡って、大阪府警との合同捜査に臨む彼女の活躍が描かれている。事件を詰め込み過ぎたせいか、ややまとまりに欠ける収束が気にはなるものの、作品全体のバランスは悪くない。軽いノリで楽しむべし。
2021/11/26
absinthe
前作より、ずっと面白くなった。何だか無理のある場面が少なくないけれど、ずっこけ二人三脚の捜査もおもしろい。陰惨な事件の割にあっさり進むのだが、浅い感じはしない。ハラハラマキマキスリル満点。
2017/06/06
absinthe
再読。前回の感想も楽しんだと書いてあったが。あまり記憶に残ってなかったのでもう一回楽しめた。主人公に娘がおり、小学2年生という設定がちょうどabsintheとかぶる。共感がもてたのはそういうところなのかもしれない。ずっこけ二人三脚の捜査もおもしろい。冗談かと思わせる設定とシリアスの微妙な混在。設定の凸凹加減が良い個性を生み出した。気に入れば嵌るだろうが万人受けは無いだろうな。
2019/02/01
セウテス
【捜査官 原麻希】シリーズ第2弾。テロリスト背望会による事件から1年、背望会リクルーターが動き出した。麻希と広田は、リクルーターを追って奈良へ向かう。物語の根底にテロリスト背望会と警察の闘いがあり、警察小説として警察官家族の問題が、描かれる迄は定番だろう。本シリーズの特徴は、一警察官として家族を守れる限界や、警察官の正義の危うさに言及している事だ。ただ、鑑識課の一捜査官が背負うには、少々無理がある物語に感じる。テロリストは絶対悪なのか、正義を実現したくて社会悪を倒したくて、道を違える者もいるのではないか。
2020/03/31
takaC
「原さん、東京へ戻ってください。スワンが待っているーー」
2015/10/31
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